襖をお洒落に張替える
襖と聞くと、古めかしい日本家屋の一室をイメージする人も多いかもしれません。
湿気を吸い取ってくれるのでカビが発生しにくいとか、風を適度に通すので温度調節には適している、などといった機能的なことだけでなく、実は襖を張替えることにより、さまざまな表情を見せてくれるのです。
例えば襖紙には、色んな模様や柄、景色や動物が描かれたものがあるので、部屋の雰囲気に合ったものを選べます。
手をかける取っ手には、金、銀、銅の素材に張替えると豪華になり、真鍮や鉄、木などにも張替えが可能で、それらを植物や家紋なとに形を変えることで、組み合わせは何通りもできるのです。
襖の縁を張替えことでもガラリと印象を変えられますので、自分の好みに合ったものにカスタマイズするのもまた、楽しみ方の一つだと思います。
ただし、ここで気をつけていただきたいのは、襖の張替えは、くれぐれも専門の業者に依頼するべき、ということです。
自分でやれないことはありませんし、ホームセンターなどに行けば、簡易キットのようなものがありますが、それはある程度の経験者ならば何とかできるのであって、まったくの素人では、やはり手間取るのは目に見えています。
何よりも、熟練の職人が仕上げた襖の美しさに敵うものはありません。
南砺市の他にはない魅力的なところ
富山県の西部に位置し、五万人を少し超えた人口を有しているのが南砺市です。
地形的には、砺波平野から五箇山地方まで入るので起伏が激しくなっています。
南砺市の西部はほとんどが山間部であるが、平野部の福野・福光・城端・井口・井波の地域は散居村の風景が見られるのです。
散居村とは、広大な耕地に民家が点在する形の集落形態のことですが、南砺市の平野部は特有の美しい風景が広がっています。
また散居村とは違う、古い街並みを見せてくれるのが井波の市街地です。
1390年に瑞泉寺が建立されたことにより、門前町として栄えてきたのです。
今では伝統工芸品を生み出す、木彫りのまちとしても全国的に知られています。
広がりのある散居村の風景とはまた違う、風情ある街並みはそぞろ歩きが楽しめる作りです。
南砺市は、2004年に近隣の村や町が合併してできて市政に移行しています。
市政が始まったのは、比較的最近になりますが1390年頃から門前町として栄えてきた経緯があるのです。
武士や商人の町とは、違う独特の落ち着きが見られるのは町の随所にある井波彫刻の影響があります。
しかし南砺市の一番の見どころは、世界遺産にも登録されている菅沼合掌集落です。
全国的にも類を見ないといわれる、この地方の有力だった生産農家の合掌造り家屋が見れます。